七福屋[金箔製品販売舎]
京都金属箔粉株式会社
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金継ぎが織りなす価値

2026年06月24日

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お気に入りの器が手から滑り落ち、甲高い音とともに粉々に割れてしまう。その瞬間、私たちは「終わってしまった」と嘆きます。しかし、日本の伝統技法である「金継ぎ」は、その絶望の瞬間を「新しい美しさの始まり」へと反転させる魔法です。
 
割れた破片を漆でつなぎ合わせ、その傷跡を金や銀でなぞり、あえて目立たせる。隠すのではなく、誇るように輝かせるこの技術には、単なる「修理」という言葉では片付けられない深い魅力が詰まっています。
 
 
●物の価値を再考する
大量生産された製品は、工場から出荷された「新品」の瞬間が最も価値が高く、傷がついた途端に劣化品として扱われます。
しかし、金継ぎを施された器は違います。偶然生まれたひび割れは「景色」と呼ばれ、二度と同じようには割れないその線は、器に世界でただ一つの個性を与えます。
 
「完璧でなければならない」という現代の強迫観念に対し、金継ぎは「傷ついたからこそ、美しい」という真逆のメッセージを私たちに投げかけています。
 
●世界が認める美しい価値
現在、金継ぎは日本国内にとどまらず、「Kintsugi」として世界中から熱狂的な支持を集めています。その根底には、未来の私たちが求めている新しい価値観があります。
 
金継ぎは、ゴミになるはずだったものを単に再利用(リサイクル)するだけでなく、直す前よりも価値を高める「究極のアップサイクル」です。モノと真摯に向き合い、長く使い続けるという時代に合った、サステナビリティに繋がる技術です。
また、金継ぎは漆を塗り、乾かし、研ぎ、金を蒔く。金継ぎには膨大な時間がかかります。AIやテクノロジーが進化し、あらゆるものが「早く・安く・正確に」手に入る未来において、あえて手間と時間をかけ、不完全さを愛でる行為自体が、最高の「ラグジュアリー(贅沢)」として価値を持ち始めています。
 
この素晴らしい技術を支えるのが、金箔の一つの役割です。
皆さまも、機会があれば是非金箔のすばらしさに触れていただきたいと思います。